─────────────────────────────────

メールマガジン「オルタ」165号(2017.9.20)

◎今こそ辺野古に代わる選択を
─────────────────────────────────
───────────────────────────────
【オルタの視点】 
弾圧された俳人の名誉回復と弾圧に協力した俳人の責任追及を                                  マブソン 青眼

戦後フランスでは、「第二次世界大戦中のヴィシー政権は自発的にナチス・ドイツと協力したことはない」、「公職や知識人のほとんどが内心では対独レジスタンスの味方だった」というフランス自画自賛の神話が作られ、長らく信じられてきた。
 しかし1972年に、フランス人ならぬロバート・パクストンというアメリカの歴史学者から、対独レジスタンスの神話を解体する名著が出された。それは、“Vichy France: Old Guard and New Order”(Robert Paxton, New York, Alfred A. Knopf, 1972、日本語訳『ヴィシー時代のフランス―対独協力と国民革命』、柏書房、2004)である。客観的な資料に基づいて、戦時中のフランス政府や多くの知識人が能動的にナチス軍部と協力し、進んでユダヤ人迫害や共産主義者・平和主義者などの弾圧に手を染めていたという事実を“よそ者の研究者”が証明した。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【オルタの視点】
今こそ辺野古に代わる選択を(1)新外交イニシアティブ(ND)からの提言                          新外交イニシアティブ

<政策提言>
米海兵隊普天間飛行場(普天間基地)の名護市辺野古移転計画は沖縄県民に受け入れられない。日米両政府が海兵隊の航空基地を維持するため辺野古埋め立てを強行すれば、空軍嘉手納基地の安定維持を犠牲にする可能性さえある。本提案は、海兵隊の運用自体を見直すことにより沖縄県内はもとより日本国内への新しい基地の建設なしに、普天間基地の返還を可能とするものである。即ち、沖縄県名護市辺野古への新基地の建設の必要もない。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【オルタの視点】
フランス便り(24)ILOの再生への道<フランス便り(24)                                   鈴木 宏昌

周知のように、ILOは2年後に誕生100周年を迎える。悲惨な第1次世界大戦で廃墟と化したヨーロッパで、戦後の新しい国際秩序を構築するためにILOは国際連盟とともに創設された。第2次大戦後、フィラデルフィア宣言(1944年)により雇用という新しい目標を加えながら、国際連合の専門機関として再出発した。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【オルタの視点】 
国政選挙から読み解く日本人の意識構造(4)ポピュリズムが目立った「小泉劇場」~郵政民営化選挙に見られた逆転劇の謎     
                           宇治 敏彦

2016年の米大統領選で政治家経験ゼロのドナルド・トランプ氏(当選時70歳)が当選したあたりから、欧米ではポピュリズム(大衆迎合主義)が流行(はや)り出した。大衆を味方に付けてエスタブリッシュメント(既存の権威・支配層)を打ち破ろうという政治行動だ。別に新しい動きではなく、ヒトラーがドイツの中央政界で主導権を握った1933年(昭和8年)当時も、国民車(フォルクスワーゲン)の製造や高速道路の建設などを手掛けて失業に苦しんでいた国民に大歓迎されるポピュリストぶりを発揮した。ポピュリストには右派もいれば左派もいる。心理学的にいえば「大衆の希望や悩みなど心を捉えるのが巧みな政治家(ないしは政治手法)」である。いま世界で「テロの脅威」「移民の増大」「貧富の格差拡大」といった現象が加速していることもポピュリズム政治が流行り出したことと緊密に関連しているのではないか。👉👉
=========================================================
【海峡両岸論】
「力と力」じゃ出口なんてない                     戦争を知らない大人たちへ―丹羽元駐中国大使
                           岡田 充

北朝鮮が6回目の核実験を実施した。トランプ政権は「軍事的オプション」をちらつかせながら、北朝鮮への石油禁輸を求める決議案を国連安保理に提出した。安倍政権もトランプの対中ロ圧力強化に唱和する以外の選択肢はない。初の民間出身中国大使を務めた丹羽宇一郎・元伊藤忠会長は「日本はどんどん戦争に近づいている」と警告する。キナ臭さを増す北朝鮮情勢と、国有化5周年を迎えた尖閣諸島(中国名 釣魚島)などについて聞いた。👉👉
=========================================================
【沖縄の地鳴り】     
「不屈」の魂、再び ― 辺野古NOの闘いに連動 ―                                         大山 哲

那覇市内の映画館で公開中のドキュメンタリー映画『米軍が最も恐れた男・その名はカメジロー』(佐古忠彦監督)が、空前のヒットを記録、ロングランを続けている。
 ロードショー初日の8月12日から2日間は、観客が館外に溢れ出し、500人以上が道路に行列をなした。普段は閑古鳥が鳴き、斜陽化が著しい映画館だが、人いきれの絶えない、時ならぬ大盛況ぶりは、近来まれな珍事であった。👉👉
=========================================================
【沖縄の地鳴り】     
河野元衆院議長 憤怒のインタビュー 沖縄の基地と憲法外交で安倍批判                              国際法市民研究会

自民党総裁や外務大臣などを歴任後、2003年から政界を引退する09年まで、衆院議長を務めた河野洋平氏(1937生)は、「神奈川新聞」2017年8月15日号の終戦記念特集に向けたインタビュー(7月末実施)に応じた。安倍総理は、ただ「自分のやりたいことをやる」という性格で、高い支持率は「他にいないから」にすぎない――と明言。
 以下、沖縄の基地問題を冒頭にするなど話の順序を入れ替え、再編成した。担当記者は「憂いを通り越した憤怒がひしひしと伝わってきた」という。👉👉
=========================================================
≪コラム≫海外論潮短評(120)
疑問符がついたアメリカ民主主義の安定性 政治的分裂と権力の乱用                                 初岡 昌一郎

アメリカの危機を特集した米国際問題専門誌『フォーリン・アフェアーズ』本年5/6月号に、「アメリカの民主主義はまだ安泰(セーフ)か」という論文が掲載されている。歴史的な回顧と分析からアメリカ民主主義の特質と矛盾を論じた、注目に値するこの論文を、やや遅まきながら取り上げる。力作ぞろいの同特集号からは「高度成長は歴史の一瞬」と題するシャルマ論文を7月号の本欄で既に紹介した。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪コラム≫宗教・民族から見た同時代世界
雲南最南、西双版納の少数民族文化には東南アジアの風が吹く
                           荒木 重雄

日本文化の故郷のひとつともいわれる中国・雲南の少数民族文化の誌上探訪〈その二〉である。前回は雲南中央部の大理・麗江地方を見たが、今回は、最南端、西双版納(シーサンパンナ)地域を訪れよう。ラオス・ミャンマーと国境を接し、メコン河に沿うこの地域は、前回がチベット文化圏とすれば、気候風土を含めて東南アジア文化圏である。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪コラム≫中国単信(49)  
普天之下,莫非王土                 趙 慶春

中国の中・高校の歴史教科書では自国の歴史を「奴隷社会、封建社会、半封建半植民地社会、資本主義社会、社会主義社会・・・(将来共産主義社会)」と大枠で括っている。これによると紀元前221年に秦の始皇帝が中国史上初めての統一国家を作ってから、ラストエンペラーとして日本にも関わりのあった清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀が退位するまでの時期を「封建社会」と呼んでいる。あるいは1840年のアヘン戦争以降、欧米列強が中国を侵略し、植民地を作った歴史時期を「半封建半植民地社会」と呼ぶ場合もある。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪コラム≫槿と桜(37)  
韓国の四字成語                   延 恩株

日本語がようやく聞き取れるようになった頃、日本の方がときどき四文字の漢字を使った表現をするのに気がつきました。日本語を学習している過程で日本に四字熟語(사자숙어)とか四字成語(사자성어)と呼ばれる表現があるのは学んでいましたし、韓国にも中国からの文化受容が長く続いた関係から漢字成語(한자성어)、故事成語(고사성어)、四字成語と呼ばれるものがありましたから、そのことには驚きませんでした。
 日本語を聞いていて、耳にしたことがあるような発音だと思うこともありましたが、それが四字成語だとは理解できませんでした。また漢字でどのように表記するのか示されても漢字一文字ずつの意味さえ、まだしっかりわからない段階では理解不能の言葉群だったわけです。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪コラム≫風と土のカルテ(42)  
「なじみ」の重要性訴える認知症ケアの第一人者  色平 哲郎

「若月賞」は、全国の保健、医療、福祉の分野で「草の根」的にしっかりと活動している方を讃える賞だ。
 今年は、先月のコラムでご紹介した川崎医療生活協同組合川崎協同病院外科部長の和田浄史さんとともに、社会福祉法人浴風会認知症介護研究・研修東京センター(http://www.dcnet.gr.jp/)研究部部長の永田久美子さんが受賞された。
 永田さんは千葉大学大学院看護学修士課程を修了、学生時代から地域や病院、施設で認知症の人と家族を支援する活動を展開してきた。「地を這うような活動」の連続だったという。
 永田さんの活動は、「認知症者本人がいないところで決定をしない」という当事者を大切にする姿勢、そして「認知症になってからどう生きるか」という観点から「地域の理解・支援・つながり」を重視する点に特徴がある。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪コラム≫【酔生夢死】
ぼくらはみんな生きている              岡田 充

 ようやく陽が昇るころ、厚着をしてホテルを離れた。10分ほど歩いたろうか。同僚のカメラマンが5階建ての住宅を指さし「あそこ、入ってみようか」。アパートの中庭に入ると、「カシャ、カシャ」というシャッター音が横から聞こえた。カメラの先にあるのは、ベランダに干した洗濯物―
 北朝鮮の首都平壌。約30年前の金日成時代だが、経済建設は後継者の金正日氏が進めていた。取材チームで「謎のベール」に包まれた北朝鮮を取材する企画だった。だが平壌で見せられたのは、映画のセットのような整然とした街並みばかり。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪コラム≫【大原雄の『流儀』】
坂口安吾から野田秀樹へ、バトンタッチされたもの桜の森の満開の下」には反戦の意識が                    大原 雄

1947年に雑誌に発表された「桜の森の満開の下」という坂口安吾の短編小説がある。これが、8月の歌舞伎座で初めて上演された新作歌舞伎の演目「野田版 桜の森の満開の下」の原作の一つになった。安吾の発想の原点は、1953年に雑誌に発表した「桜の花ざかり」というエッセイが解説してくれる。このエッセイでは、次のようなことが書かれている。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪コラム≫【技術者の視点】(15)
国会事故調その後―黒川委員長に聴く        荒川 文生

<国会事故調>
 福島原発事故から6年半、当時相次いで発表された事故調査報告書のうち、「国会事故調」を主宰された黒川清委員長のところに、科学技術ジャーナリスト会議の福島事故「再検証委員会」の委員9名が、その後の状況を踏まえご所見を伺いに参上しました。
 「事故調は、その仕事を終えた。後は、みなさんがその内容を如何に読み、何を為さるかが問題なのです。」というのが、黒川さんの基本的な構えでした。このお言葉は、「その後の状況をどの様にご覧に為って居られますか」という質問を一見はぐらかすもののように聴こえましたが、実はその背後にあるものが、日本の現状が示す政治的、社会的、さらには、文化的な混迷と退廃に対する厳しい批判であったのです。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪コラム≫【あなたの近くの外国人(裏話)(12)】
私のかわいいパキスタン人生徒たち(3)パキスタン人はうそつきか?(1)
                            坪野 和子

 夏休み中。前任校を卒業し、現在大学院修士1年の女子生徒2人(中国人・パキスタン人)と中華イスラム飯店でランチをしました。昨年は院試で研究計画書作成のアドバイスをしながらの食事だったのが、今年は修士がたった2年で終わるのでひとりは就活、ひとりは博士課程に進学するための在留ビザ(留学生ではないため)と忙しそうでした。また大人になった女性とのノンアルコール女子会となりました。それぞれの専門や出身地の現地視点を知るようになり教える側から教え合う仲間のようになりました。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪コラム≫【ザ・障害者】(8)
働きたい者は共同連にと~まれ!           堀 利和

 施設解体の余韻がまだ幾分残っていた頃、療護施設の入所者が二人、職員とともに職業安定所に出向いた。しかし彼らを求人する会社など、あろうはずもない。
 ではどうしたらよいかと尋ねると、職安の職員は、職業訓練所に行くしかありませんと答えた。そこで、職業訓練所に足を運ぶのだが、訓練所の職員は思わずびっくり。訓練などできるわけもない。二人の重度の障害者に付き添って行った施設職員にあきれた対応をする。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
≪コラム≫フォーカス:インド・南アジア(11)
原発輸出からの撤退が求められている  ~原発輸出と公的資金融資、さらに民間融資の政府全額補償の問題~(1)        福永 正明

◆ 1.イギリス・「ウィルヴァ・ニューウィッド原子力発電所」計画に関する日本政府の民間融資の全額補償との日経報道
 日本経済新聞は、「政府、原発融資を全額補償―まず英の2基 貿易保険で邦銀に」との記事を、2017年9月2日の朝刊1面で報じた。
 記事によれば、日立製作所がイギリスに建設する原発2基について、英政府だけでなく、日本側では日立、日本政策投資銀行(DBJ)、国際協力銀行(JBIC)が投融資する見込みであり、日本側投融資には日本貿易保険(NEXI)が保険を提供して補償する。しかし事業費は2基で2兆円超とされ、巨額資金を調達するには民間融資が必要となる。
 だが海外原発の新規建設に関わるリスクは大きく、民間資金を確保するためには、全額補償が必要条件であるとされていた。つまり、従来のNEXIによる、民間融資焦げ付いたなど事故に備えた保険では、90-95%の補償でしかない。
 そこで、政府方針として「三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行の邦銀2行から融資を引き出すため、全額補償」を決めた。👉👉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【北から南から】
中国・吉林便り(20) 芸術・スポーツの秋というけれど   今村 隆一

 9月18日は柳条湖(満州)事変、中国では「九一八事変」の日。1931年のこの日、関東軍の手により瀋陽(当時の奉天)柳条湖で南満洲鉄道の線路が爆破され、それを中国軍の行為と偽り戦闘が開始された日です。
 中国では10月1日から8日までは国慶節と中秋節の連休となります。
 さて今年の夏休み後半は、7月27日から私は吉林市にいて、主なレジャーは戸外活動での登山、映画館での映画鑑賞、吉林市人民大劇場での音楽鑑賞などでした。そして8月21日から北華大学の新学期が始まりました。👉👉
=========================================================
【書評】
『文化大革命 〈造反有理〉の現代的地平』  明治大学現代中国研究所・石井 知章・鈴木 賢/編                     初岡 昌一郎

 明治大学は中堅・若手研究者による共同研究の国内的国際的な拠点になりつつある。その中心的なリーダーが編者として纏めたのが本書であり、「あの時代は何であったのか」を現代的視点で問い、評価が定まったとは言い難い文化大革命に対し、興味深い分析と論評を加えている。👉👉
=========================================================
【書評】
瞋る怨霊の結集  『非=戦(非族)』 添田 馨/著  響文社/刊                                      室伏 志畔

 現実をなぞるのではなく、それ自身の表出として成り立って初めて詩は成立する。それゆえ詩は現実と一線を画す批評を内在させずにはおかない。戦後詩が批評性を際立たせたのは、戦中期に詩がこぞって大政翼賛的に時代に迎合し自滅したことへの猛省にあった。そのため戦後詩は、左右のいずれに対しても、批評性を手放すまいとする限り孤立を余儀なくされてきた。このため戦後詩は大衆的に迎えられることは一度とてなかったが、論壇や文壇が妥協することで成ったのに対し、戦争責任論、戦後責任論において知る人ぞ知る突出した展開をもった。👉👉
=========================================================
【社会運動】
予防接種に行く前に―知っておきたいワクチンのこと―                                         母里 啓子

子どもの予防接種の種類は増え、「母子手帳の予防接種の記録はスタンプラリー!?」と言われるほどだ。
このような状況に「科学は進歩し、医学も目覚ましく進歩しているのにワクチンを取り巻く世の中の情勢はどんどん悪くなっています」と、母里啓子さんは警鐘をならす。
予防接種のワクチンとはどういうものなのかを知り、子どもの健康を守るための考え方を整理したい。👉👉
=========================================================
【追悼】
猪上輝雄 平和人権反差別に献身した87年の生涯                                            仲井 富

 9月16日は猪上輝雄さんの一周忌である。猪上さんとのつきあいは長い。わたしは1955年秋から、当時の日本社会党本部書記として青年部と軍事基地員会を担当した。砂川、百里、東富士などを、米軍基地と自衛隊基地反対闘争のオルグとして駆けめぐった。そのなかで1950年3月、日本の米軍基地反対闘争で最初の完全勝利を勝ち取ったのが、群馬県妙義山の米軍山岳演習場反対闘争だった。その現地オルグとして、農民や婦人と寝食を共にして戦ったのが、当時25歳の猪上さんだった。その後、猪上さんは社会党群馬県本部の書記長として、長年にわたって田辺誠、山口鶴男氏の地元を支えてきた。👉👉
=========================================================
【自由へのひろば】
「カタール断交」夏の章 ― ガス、マネー、栄華と嫉妬 ―                                      渋谷 祐

◆ アラビア半島の光と闇
<暴力と平和の世界>
 「アラブの春」から6年、アラビア半島には2つの世界がある。イスラム国(IS)に象徴される暴力と悲劇に満ちた世界と華やかでグローバル化された世界である。
 シリア、イラク、エジプトの一部とイエメンは戦火に包まれ、イスラム過激派が跋扈している。しかしISの拠点の一つモスルは陥落し、急速に勢力と領土を失った。
 一方で、カタールやアラブ首長国連邦(UAE)を構成するアブダビやドバイは世界の空のハブになり摩天楼はビジネス・金融発展と繁栄の象徴になった。好景気に沸く安全なペルシャ湾岸と暴力が吹き荒れる他地域を並べてみるとそのコントラストは著しい。👉👉
=========================================================
【自由へのひろば】
ソーシャルダンピングをなくせ
―「同一労働・同一賃金」を求める欧州労働運動
                                            浦田 誠

●ソーシャルダンピングの実態
 「ソーシャルダンピング」―西欧の労働組合が頻繁に使う用語だ。ダンピングとは、不当に安い価格で商品を販売し、市場の健全な競争を阻害することだ。それが、ソーシャル(社会的)であるとは、どういうことか。👉👉
=========================================================
【自由へのひろば】
「ポデモス(PODEMOS)」の動向と可能性について                                      斉藤 保男

 スペインに、「ポデモス(PODEMOS)」という名前の、2014年に結成された比較的新しい政党があるのをご存知だろうか。急進左派、左派のポピュリズム政党などと冠されることが多い同党だが、そのイメージや実像はなかなかつかみづらい。そこで今回、同党の動向や今後の可能性について、スペインの政治状況なども踏まえながら簡単にまとめてみることにした。👉👉
=========================================================
【データ・にっぽん】(4)
【データ・にっぽん】(4)            浜谷 惇
=========================================================
【「労働映画」のリアル】
第24回労働映画のスターたち・邦画編(24)浅丘ルリ子      清水 浩之

 《156センチ、35キロ。孤高のおひとりさま「やせダンプ」の生き方に学ぶ》

 1955年デビュー、女優生活62年! 今年はNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』、テレビ朝日の昼帯ドラマ『やすらぎの郷』に相次いで出演し、新たなファン層を開拓した浅丘ルリ子さん。『直虎』では今川家の“女戦国大名”寿桂尼を演じ、裏切り者には容赦ない非情さで視聴者を震え上がらせた。一方、老俳優たちの理想郷物語『やすらぎの郷』では、“お嬢”と呼ばれる往年の大女優の役。気が強くてわがまま、心は少女のままで年をとった女性ならではの「コワ可愛い」魅力を放っている。👉👉
======================================================== 
【川柳】                      横 風 人
=========================================================
【編集後記】                    加藤 宣幸

◎北朝鮮のミサイル発射で「Jアラート」なるものが鳴り、地下鉄が一部止まったりしたようだが、隣家も降り注ぐ焼夷弾で焼かれ妹とともに必死に逃げ惑った私には「壁の陰に隠れて」などの呼びかけが何とも空々しい。厳しかった空襲体験からすれば、むしろ信濃毎日新聞編集局長の桐生悠々氏が昭和8年(1933年)に社説コラムで『関東防空演習を嗤う』と書き、それを在郷軍人会に攻撃されて、職を追われたという歴史の記憶に身がつまされる。もっともこの記事は巷間で言われるような単純な反戦論ではなく、東京上空に敵の飛行機が来るようでは負け戦だから別の手だてを考えよ、という論旨なのだが、当時の日本社会にはそれさえも許さない『空気』が政権・軍部・メディアによってつくられていたのだ。👉👉
=========================================================
【The Trailer】
トレーラーは行動を促す映像を配信する動画プラットフォームです。
見た後で「何か行動したい!」と思う事ができるのが映像を Good News と呼びます。Good News が多くの人に届いていくようなムーブメントを密かに起こしていきます!今号はワクチン問題インタビューの続編です。ぜひご覧ください。
 ##http://trailer-media.com##                     &deco(,,16){澤口 佳代};
-----------------------------------
■【ご案内】 出版記念会(9月30日・東京都北区)
『社会的企業の新しい見方』・『私たちの津久井やまゆり園事件』
=====================================