■メールマガジン創刊の御挨拶
昨年2003年5月、私たちの共通の友人であり、『余白』の発行責任者であった久保田忠夫 君が同人誌「余白」創刊号の刷了を待ちながら急逝し、部屋には宛名の書かれた発送 用封筒・合評会の案内状が残されました。非政治型人間を自称し、心底から文学を愛した彼が人生の最終楽章に奏でようとし たものは何であったのか。
最後の力を振り絞り、編集し発行しようと執念を燃やした同人誌とは何か。
それは創刊号で終刊号の『戦争・国家・人間』と題する特集でした。この三つの命 題は「余白」のタイトルが持つ「静」の響きとは馴染まないが今日を生きる私たちの 生き様に深く迫ってきます。 一人の人間として生きるとは何かを問い返してくるのです。
生きるとは、戦争と動乱の世紀から新世紀に入るのを見極めるかのように始まった アフガン・イラク戦争。「帝国」の振る舞いにひたすら追随する政府。政官癒着・既 得利権のしがらみで動きのとれない閉塞社会。さらに戦後半世紀かかって築き上げら れた「非戦」システムの確実な破壊。などなどに対し沈黙を守ることなのかと。
私たちは市民としての自覚と彼の遺志もくみこみ小さい声を上げつづけようと決 め、そのメディアとして、紙媒体としての「余白」続刊か新たにWEBメディアを選 ぶかを検討しました。
その結果、いままでの「余白」同人は一旦解散し、新たな仲間たちの参加を求め、 メールマガジンとして出発することにしました。 御存知のようにメールマガジンは印刷・発送費などがかからず、リアルタイムで数 に制限なく読者に届けられ、必要なときは印刷も出来るという市民のメディアとして は最適なものです。
ただパソコンで登録の必要があり、いわゆるデジタル・デバイドの存在があります が、これは一人一人の努力で克服しようということになりました。 新しいメデイア名は余白改題「オルタ」マガジンと名付けました。オルタとはオル タ ナテーブ(もうひとつの途・対案などの意)の略で私たちの前向きの気持ちを込 めたものです。
編集内容は固定していませんが政治経済文化についての評論・提言などから肩の張 らない身辺雑記・趣味の俳句にいたるまで生活の匂いのする楽しい雑誌を創り、明日 への夢を共有したいのが私たちの願いです。 自からが企画し、寄稿して守り育てる市民メディアとしての第一歩を踏み出すため に皆様の積極的な御参加をお待ちいたします。
2004年3月吉日
「余白」同人有志・新メディア準備委員会(代表:加藤宣幸・富田昌宏)
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■オルタ編集委員名簿
(顧問) 久保 孝雄(元神奈川県副知事・アジアサイエンス協会名誉会長)
(顧問) 竹中 一雄(元国民経済研究協会会長)
阿部 浩己(神奈川大学法科大学院教授)
新垣 毅(新聞記者)
荒木 重雄(元桜美林大学教授・元NHKプロジューサー)
石郷岡 建(元毎日新聞特別編集委員・元日本大学教授)
井上 定彦(島根県立大学名誉教授)
色平 哲郎(佐久総合病院・医師)
宇治 敏彦(中日・東京新聞相談役)
大原 雄(元NHK社会部記者・日本ペンクラブ理事)
大類 善啓(方正友好交流の会事務局長・エスペランチスト)
岡田 一郎(日本大学・小山高専・成徳大学講師)
岡田 充 (共同通信客員論説委員・桜美林大学講師)
河邑 厚徳(元NHKデイレクター・映画監督)
木村 知義(元NHKアナウンサー・北東アジア動態研究会代表)
北岡 和義(元日本大学特任教授・ジャーナリスト)
小暮 剛一(元芝浦工大理事長)
小榑 雅章(元暮しの手帖・元兵庫FM社長)
朱 建栄(東洋学園大学教授)
徐 正根(山梨県立大学教授)
白井 和宏 (市民セクター政策機構専務・「社会運動」編集長)
鈴木 宏昌(在パリ・早稲田大学名誉教授)
鈴木 不二一(NPO働く文化ネット理事)
高沢 英子(エッセーイスト)
武田 尚子(アメリカ在住・翻訳家)
龍井 葉二(元連合聡合生活開発研究所・副所長)
仲井 富(公害問題研究会代表)
中嶋 滋(前ミャンマー駐在・ITUC代表)
南雲 智(大妻女子大学教授)
野沢 汎雄(街づくりデイレクター)
初岡 昌一郎(国際関係研究者・ソシアルアジア研究会代表)
羽原 清雅(元朝日新聞政治部長・元朝日新聞西部本社社長)
浜谷 惇(社団法人・生活経済政策研究所参与)
福岡 愛子(社会学者・翻訳家)
藤生 健(プログレス研究会幹事)
リヒテルズ直子(オランダ在住・教育社会研究者)
■メールマガジン「オルタ広場」のご案内
(一)発信主体:「オルタ広場」
(二)編集事務局:
東京都千代田区九段北 TEL:03-6261-4857 FAX:03-6261-4863
メールアドレス:alter@alter-magazine.jp
(三)主旨
(1)オルタークラブは、北東アジアの平和確立を軸とした国際協調や、政 官財癒着 による閉塞状況を変革し、環境を保全して文化豊かな日本の明日を 拓きたいという者が集まり、その声をメールマガジンで発信することを目的と する。
(2)クラブは特定の党派を支持しない。
(五)メールマガジン「オルタ広場」
(1)誰でもメールアドレスを登録することにより、無料で受信することが出来る。
(2)メールマガジンは政治・経済に限らず、文化的な内容も掲載し、誰もが楽しめるものとする。
(3) メールマガジン「オルタ」の発信は原則として毎月20日とし、原稿は 15日までにデジタル原稿で入稿する。
(六)編集委員会
(1)メールマガジンを編集するために編集委員会を置く。編集委員は同人 の中から選ばれる。
(2)編集委員会は企画・方針を討議し決める。
(3)編集委員会の下に編集の実務に携わる編集部を置く。編集部員は編集 委員会が選ぶ。
(4)クラブの会員は誰でもメールマガジン「オルタ広場」に投稿出来る。
(5)投稿する原稿の分量は原則として自由とするが、あまりに長いものは 編集部の判断で分載したり、内容を要約したりする場合がある。
(6)投稿された原稿は原則として掲載するが、編集部がクラブの主旨に合 わないまたはメールマガジンの品位を著しく損なうと判断した場合は掲載しな いこともある。
(七)購読(登録)申し込み
下記へメールアドレスを記入、送信する。
https://submitmail.jp/FrontReaders/add/4265