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メールマガジン「オルタ広場」11号(通算183号(2019.3.20)

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【沖縄の地鳴り】     
「辺野古」県民投票、投票率について 
                             平良 知二

「辺野古新基地」建設を問う沖縄の県民投票は、基地建設埋め立てに「反対」する票が71.7%を占め、改めて新基地に対する県民の意思が明らかになった。「辺野古」反対を主張して当選した玉城デニー氏の県知事選(昨年10月)に続く全県規模での意思表示である。「辺野古新基地」建設の正当性は失われたと言っていい。=====================================================
【沖縄の地鳴り】     
沖縄県民投票結果 若者が動かした全県投票と今後の展望
                             仲井 富

◆全県民投票を勝ち取った若者と沖縄自公の良識 佐藤優氏の卓見       第一には、今回の県民投票が最終的には全県民参加の投票となった要因は二つ挙げられる。一つは元山仁士郎さんを中心とする沖縄の若者の立ちあがりだ。元山さんが、県民投票に反対する5市に対して、自らが生まれ育った宜野湾市で投票できないことに抗議のハンストを始めた。これに対して若者が続々とかれの決起に賛同のメッセージを広げ、現場に駆け付けた。
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【オルタ広場の視点】 
悪化する「日韓関係」の根にあるもの 
                              羽原 清雅

日韓関係のギクシャクが続いている中で、3・1独立運動(後述)から100年を迎えた。 当面する多様な課題を、どのように打開するか、その見通しは立っていない。歴史的な深い根っこの部分から発生した事態なので、そう簡単には片付かない。
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【海峡両岸論】
英独がファーウェイ排除に反旗 ~米の試みは失敗、衰退加速も 
                             岡田 充

次世代通信規格「5G」の構築から、中国通信機器大手の「華為技術」(ファーウェイ)(写真)を排除し、中国に「デジタル冷戦」を仕掛けたトランプ米政権の目論見が狂い始めた。英国の情報当局がファーウェイを全面排除しない方針を決めたほか、ドイツ政府も排除しない方向に傾いているからである。
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≪コラム≫宗教・民族から見た同時代世界  
一夜の夢に散ったタイ総選挙の王女首相候補擁立作戦   
                              荒木 重雄

3月24日、タイで8年ぶりの総選挙が行われる。結果の発表は投票から60日以内というから、まだ先の話だ。国王の戴冠式が5月上旬に挙行されるので、そのあとと予想されている。 競っているのは、2014年5月にクーデターを主導し、以来、暫定首相として軍政を率いてきたプラユット元陸軍司令官を首相候補に担ぐ親軍政政党「国民国家の力党」と、これに対抗する、農村部や都市の貧困層に支持されるタクシン元首相派政党、および、民主党など双方に距離を置く勢力の、三つ巴の戦いである。
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≪コラム≫中国単信(66)  
中国茶文化紀行(3) 喫茶文化の発祥地は雲南ではなく四川だった  
                             趙 慶春

茶の原産地が中国雲南省であることはすでに触れた。ただし喫茶という文化が始まったのは雲南ではなく、雲南省と北側で接している四川省(古代では巴・蜀という地域)のようである。
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≪コラム≫槿と桜(54)  
英語から生まれた新語を覗く
                             延 恩株

韓国では英語表現の頭文字をそのまま組み合わせたり、その発音をハングルに置き換えたりして、一つの意味や概念を言い表す言葉が生まれてきています。一種の流行語ですからやがて消えていくのか、あるいは定着して使われ続けるのかはわかりませんが。
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≪コラム≫風と土のカルテ(58)  
国が掲げる「健康・予防」スローガンへの不安  
                             色平 哲郎

最近、中国では「大健康」という言葉が盛んに使われているらしい。正確な概念はつかみきれていないが、健康の社会的決定要因も考慮しつつ、プライマリー・ヘルス・ケアの意識付けをしようとする意味合いが含まれていると聞く。
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≪コラム≫【酔生夢死】
痛みは数値化できるか
                             岡田 充

下アゴの骨髄炎の手術を受けた。骨髄炎は咽頭がん治療で5年前に浴びた放射線の副作用。腐った骨を削る手術なのだが、なかなかイメージが沸かないと思う。できる限りリアルに文章で再現するのが仕事なので書くが、不快な感情や記憶を思い起こす恐れがある方は、パスしてください。
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≪コラム≫【大原雄の『流儀』】
映画批評『ちいさな独裁者』~衣装(軍服)とナチズム~ 
                             大原 雄

映画『ちいさな独裁者』(原題は、THE CAPTAIN)は、邦題が、よくない、と思う。というのは、映画は、1945年4月から5月上旬まで、ドイツ敗戦前の1ヶ月余りの期間を描く。ナチスが牛耳るドイツ側が敗色濃厚となり、4月3日、軍の部隊からはぐれ、そのまま脱走したことになる青年兵士が、無人の戦場となった荒野を逃げ惑う物語だからである。『ちいさな独裁者』では、私には、子どもの独裁者(ありえない)、あるいは、ちいさな国の権力者程度しかイメージが浮かんでこないからだ。
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≪コラム≫【あなたの近くの外国人(裏話)(24)】         
インド人街と東京ベイ・インターナショナルスクール(1)   
                             坪野 和子

入試、就職試験、卒業。日本の3月は若者たちがもっとも活動的にみえる季節だと感じます。そして、梅や桃の実りある花が美しい。花粉が飛散すること以外はとても良い季節です。  今回は、東京のリトル・インディアの裏事情と、この4月からインターナショナルスクールを開校させるインド・ムスリムご夫妻とその学校にまつわる話。
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≪コラム≫【ザ・障害者】(24)
強者が被害者意識を持つ構造          
                             堀 利和

2016年7月26日に起きた津久井やまゆり園事件から、強者と被害者の関係を先ずひも解いてみたい。それは植松被告の内在的深層心理からみえてくる。  彼の思考法の特徴は二分法である。強者か弱者か、人に役立つか迷惑をかけるか、白か黒かであって、その中間も多様性もない。この思考の二分法が彼に事件を起こさせたといってもよい。そしてそれが決定的なのは、彼自身、自らが深いコンプレックスの闇の中に存するという、否定しがたい自覚に悩まされていたといえる。
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≪コラム≫神社の源流を訪ねて(4))
三輪明神 大神神社(おおみわじんじゃ) 
                             栗原 毅

◆出雲と大神神社―鉄の道と神の道     奈良県桜井市にある大神神社は、本殿がなく拝殿からご神体である三輪山(三諸山・みむろやま)を拝む。神社の最も古い形式と言われ、緩やかな三角形の山容は、太古から信仰のありようを語っている。本殿のない神社と言えば、埼玉県児玉郡神川の金鑚(かなさな・金佐奈)神社も同じで、御室山(御室ヶ獄)を神体山として祀る古代祭祀の面影を残している。
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≪コラム≫【沖縄・砂川・三里塚通信】
「安倍は辞めろ!」コールを封印、 翁長前知事「オール沖縄」の意思を引き継ぐ若者世代の代表 元山仁士郎 横田一
                             仲井 富

沖縄の県民投票を勝ち取った元山さんが、3月1日の、官邸前抗議行動で、今回は個人として参加し、スピーチ後に「安倍辞めろ!」コールに参加しなかった。このことについて、横田一氏が以下のようにレポートしている。自民や、公明とも対話と呼びかけをすべきだという、元山さんの姿勢を表わしたものと言える。横田一氏は、元山さん以外にも若者の新しい動きにも注目している。以下に要旨を紹介する。
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【書評】
現代中国社会を深掘りした近著三冊   
『日中の非正規労働をめぐる現在』 石井 知章/編著
『中国経済講義』 梶谷 懐/著
『現代中国の省察 「百姓」社会の視点から』 李暁東/著                            井上 定彦

近年、対象にするには少し難しい側面がある現代中国社会について、深掘りした本格的な著作が相次いで公表されている。
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【データ・にっぽん】
【データ・にっぽん】(21)――政府の沖縄県辺野古新基地建設にたいする 県民投票結果と米軍基地の現状
                             浜谷 惇
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【「労働映画」のリアル】
第38回 労働映画のスターたち・邦画編(38) 田中絹代
                             清水 浩之

女優・田中絹代さんは1909年生まれ、今年で生誕110年。14歳で映画デビューし、1977年に67歳で亡くなるまで、およそ250本の映画・テレビに出演した。活動期間は大正13年から昭和51年まで。日本では戦争を挟んで女性をめぐる社会環境が大きく変化した時代にあたる。 =======================================================
≪コラム≫■【投稿】
有閑随感録(4)そして誰もいなくなった
                             矢口 英佑

毎日、散歩をしながら何を考えて歩いていたのか、散歩が終わってしばらくすると、忘れてしまうことは珍しくない。おそらくたいしたことは考えていないからなのだろう。   また散歩しながら目に映り、流れゆく周囲の風景も、季節の移ろいは肌で感じながら、どのような木が、花が、とその時は覚えているのだが、あとになると、その場所がどの辺りだったのか、たいてい記憶に残っていない。
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≪コラム≫■【投稿】
回復句207<2019/3/12 15万屯号目前に収まらず行編>
                             田中 七四郎
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【川柳】  
                            横 風 人
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【編集事務局便り】 
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