編集後記に代えて1号(通算173号)
■寄せられた激励など
先に編集委員の皆様には継続ご承諾のお願いとご協力をお願いたしましたところ、激励のお言葉や、今後の編集方針についてもご意見をいただきました。ありがとうございます。それらも踏まえて、徐々に充実させていきたいと存じます。一部ご紹介させていただきます。
〇久保孝雄様
課題は、政治的には第2、第3の江田三郎を発掘し、育成(?)すること(江田路線潰しが戦後日本政治の最大の痛恨事の一つであったことは明らか)、理論的には第2、第3の松下圭一、佐藤昇を発掘し、理論戦線の硬直、閉塞を打破すること、などだろうと思います
野党第一党の立民の枝野氏も、安保・防衛や対中・韓・朝への政策は、安倍とあまり変わりません。共産党でさえ(また著名なリベラル派学者でさえ)対中政策では安倍と違いません。政府やマスコミの論調に抗しきれないリベラルの薄っぺらさを痛感しています。
新陣容、新思想、新政治、新時代を拓く「オルタ広場」に、心から期待します。
〇竹中一雄様
「オルタ」継続のお知らせ有難うございました。大賛成です。ご苦労様でした。
「オルタ広場」とは、とてもいい名前を思いつかれましたね。
名実ともに オルタひろば になる日を楽しみにしています。
〇初岡昌一郎様
オルタが継続されるようになるのは誠に喜ばしいことで、できうる協力は惜しみません。
毎月一つのメインテーマを設定し、それについて寄稿を募るようにしたらいかがでしょうか。数か月先までのテーマを予告しておけば、さらに準備しやすいいでしょう。編集委員会の主な仕事の一つがテーマの選択となります。そして、反響のあるテーマは継続的にフォローして論争や議論を広げることができます。大論文でなくと、短いものを気軽に投稿できるようにするのが「広場」のよさでしょう。
〇仲井富様
「オルタ広場」の構想いいですね。初めは原稿の集まりなどあまり気にしないでスタートしましょう。
〇荒木重雄様
「オルタ」から継承されるものは二つあると思います。
それは、1.オルタに反映されていた加藤宣幸さんのご人格・人間性・人間力です。
もう一つは、2.加藤宣幸さんがオルタに寄せていた「志」です。
1.の「オルタに反映されていた加藤宣幸さんのご人格・人間性・人間力」は宣幸さんご本人が培ったもので、余人は、努力して近づくことはできても、継承はできません。しかし、2.の「加藤宣幸さんがオルタに寄せていた『志』」は、努力をすればある程度は継承できます。
では、2.の「加藤宣幸さんの『志』」を継承するとして、その「志」とは何でしょう。これには三つの要素があると思います。まず第一に、①若い世代の人たちにこそ継承してほしい。次が、②「オルタというメディア」そのもの、もしくはメディアの力を継承してほしい。そしてもう一つが、③オルタに込めた、「社会を動かす言論」をこそ継承してほしい。
<中略>
現実の問題として、①②が満たされれば、③は措いても、オルタの継承はできます。できるところから、できる範囲で始めればよいと思います。①②ででも動き出せば、若い世代の感性や問題意識を加味した③も取り込みながら発展していくのではないでしょうか。私は楽観的に見たいと思います。
■ご協力いただく新編集事務局の方々
〇岡田一郎さん
1973年、千葉県に生まれる。77年芝山町長宅前臨時派出所襲撃事件で父親を亡くす。2001年、筑波大学大学院博士課程社会科学研究科修了。現在、小山高専・日本大学非常勤講師。単著に『日本社会党 その組織と衰亡の歴史』(新時代社、2005年)・『革新自治体 熱狂と挫折に何を学ぶか』(中央公論新社、2016年)。
「メールマガジン「オルタ」創刊時には、私も編集者として加藤宣幸さんと名前を並べていたものの、いつしか私は多忙となり、加藤さん一人にお任せする形になってしまいました。加藤さんがお亡くなりになり、また、私が「オルタ」の編集に携わることになったことに運命を感じます。加藤さんが抜けた穴をどこまで埋めることが出来るのか不安ですが、精一杯頑張らせていただきます。」
〇堀内慎一郎さん
社会労働運動史を研究する慶應義塾大学に在籍中の現役大学院生
「この度、加藤宣幸さんたち「構革三羽烏」から始まった、江田派の系譜を守られている山口希望先輩、加藤さんの薫陶を受けた岡田一郎先生とともに、新しい「オルタ」の編集委員を務めよ、というご指名をいただいたことに大変驚いております。
「もっと相応しい方がいらっしゃるのでは」と今でも思うのですが ・・・。
率直に申し上げて、大変幅広い領域をカバーしてきた「オルタ」にどこまで貢献できるのか、また読者の皆さんが期待されるものと、私自身が持っている「色」とがうまく折り合いがつくのか、という不安はございますが、まずはお引き受けしようと決意した次第です。」
そのほかの方にご協力いただく予定でおります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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