■【オルタのこだま】

  1.濱田幸生様へ  ―NPO地の塩食菜くらぶー   杉本美樹枝
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濱田幸生 様
                             杉本 美樹枝
  今回の大地震とそれに続く、福島の原発事故に伴い東日本は大変な状況になっ
ています。どこにおいてもこの災害における影響は大きく、私たちの生き方の根
本すら考え直すことになったのではないかと思っております。先日は、オルタの
加藤様のご紹介で、オルタに掲載された記事をそのまま使わせていただき、あり
がとうございました。別紙のように私共のサイトで掲載させていただいておりま
す。被災された方ご自身がその時の様子をお書きになっていらっしゃることに、
少し当事者のような感覚で読ませていただきました。ご厚意を感謝いたします。

 現在はだんだんに被害の様子が知られるようになってまいりましたが、あまり
に広範囲であり、また原発や行方不明者など被災が大きく多岐にわたっており、
通常では大きなニュースになるようなことでも知られることないように思います。
東京も震度5強ということで大きな揺れに見舞われ、私も古いビルの7階におり
ましたので怖い思いをいたしました。その後、お店からトイレットペーパーや飲
み水が消えてしまい、節電で銀座の街も夕方6時過ぎると灯が消え、一斉に人は
帰宅に急ぐといった状況に変わりました。

 東京のお隣の浦安でも液状化現象で土地がゆがみ、震災直後からずっと停電と
断水だったと聞きます。デイズニーランドもそこにありますから休園です。しか
し、津波ですべてを失ってしまった人たちのことを考えると、私たちは命がある
だけ有り難いと感謝しなければいけないと思います。生活の仕方やこれからの生
き方、すべてを見直す時だと思います。先日、ある方から日本人の「食」の安全
保障についてあまりに無知で何にも考えないことに今日の原発事故対応の様子に
照らし合わせて、いつまでも繁栄し続くということや、万が一という場合に備え
ての準備を怠っているといったことを指摘されていました。

 以前に濱田様がTPPのことを記事にされていたことが印象に残っております。
そういうことも含めて、私たちは勉強して、日本の国、日本の立場、日本の食と
いうことを考えていきたいと存じます。すでに復興向けていろいろ動かれている
と存じますが、お見舞いと共にご報告を申し上げます。また、オルタにて濱田様
の記事を楽しみに勉強させていただきたいと存じます。御礼まで。
  (2011年4月4日)
                  (NPO法人地の塩食菜くらぶ代表)  
                            

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