■ 俳句 富田 昌宏
───────────────────────────────────
墓一基残して稲田刈り終わる
ひたすらに行って帰って稲刈機
筑波嶺の紺の深さや大根蒔く
吾亦紅咲いて生活(たつき)の句読点
まなかひに傘寿の椅子や花茗荷
蜩(ひぐらし)や富士山(ふじ)を沈めて山上湖
新涼や漣(さざなみ)を描く竹箒
(万里の長城)長城の果はありなむ鰯雲
長き夜や闇の重さで軋む梁
朝顔を簾(すだれ)に書見の間
(俳法「渋柿」代表同人)
目次へ
Copyright © 2025 メールマガジン「オルタ広場i」編集室 All Rights Reserved.
メールマガジン「オルタ広場」編集部 千代田区九段北2-3-2 TEL:03-6261-4857 FAX:03-6261-4863 mail:alter@alter-magazine.jp
powered by Quick Homepage Maker 7.0.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK