投稿; 今井 正敏  

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メールマガジン「オルタ」も、ついこの間創刊したばかりとの感じでしたが、早くも9号の発刊、加藤、富田さんなど関係者の御努力の成果と思います。

9号の特集は「民主党はこれでいいのか」の羽原教授の論文と羽原、竹中、岩根という錚々たるベテランの皆さんによる「民主党に期待できるか」と題する座談会の2本建てで、政権獲得を目指す民主党に対して「叱咤激励」の声を送ったというものだったと思います。  

羽原論文によって民主党が当面している問題点が明確にされ、座談会では民主党に多様な注文が出されましたので大変勉強になりましたが、読み終わって少々疑問が浮かびました。それは、こんなに数多くの問題点や弱点を抱えている民主党が昨年秋の総選挙、そして今夏の参議院選挙でかなり議席を伸ばし、特に参議院選挙での全国区の票数が、なぜ自民党を上回ったのかという点です。  

1955年以降、長くつづいてきた自社対立の時代に、いくら頑張っても果たせなかった野党社会党の政権交代の夢を同じ野党である民主党がまだまだ不十分にせよかなり近づきつつある原因は何であるのかということです。  

これらの原因について選挙後の新聞・雑誌・TVなどがそれぞれ詳しく伝えていますが、それはそれとして「オルタ」では『民主党は歴史に学び、党内論議を活発にして開かれた党を目指せ!』と呼びかけておりますので問題点や弱点、欠点を指摘するだけでなく、選挙結果を分析して、それを記事にまとめ、民主党にたいしてささやかながらエールを送るのも一つのあり方だと思うのですがいかがでしょうか。  

それともう一つ、「選挙とTV」の関係です。TVが選挙に果たす役割は非常に大きくなっています。TV利用の巧拙が勝敗の帰趨を決すると思いますので「オルタ」でも折を見て選挙とTV、政治とTVの問題を取り上げてもらいたいと要望します。