【オルタのこだま】

オルタ129号を読んで。

豊間根 龍児


◎平和の申し子たちへ: 重い言葉が並ぶ。「君は銃で人を狙えるのか」本当にそうだ。君たちは平和しか知らない幸せ者だ。何時までも幸せであってほしい。

◎歌舞伎版「戦後レジーム」: 歌舞伎には疎い。ここに安倍政権批判が出てくるとは驚き。ケネディ大使にも首相にも、歌舞伎ぐらいはゆっくり見させてあげたらいいのではないか。何時までもこの伝統芸能を守ってゆきたいなという気持ちになるだろう。

◎「保守も知らない靖国神社」: 本を読んでいないから感想言う資格ないけれど、これを見た限りでは、筆者と同じく主張には賛成できないが、ズバリ切り込まれ考えさせられる。東京裁判が納得できないなら、天皇の実録も出たことだし日本人の手で裁判し直せばいい。

◎靖国神社廃止の議: 廃止の主張は、国際的立場も関連してのA級戦犯排除だけで解決する問題ではないようだし、屈辱戦争の戦没者を祀る神社の必要性自体を問うているようだが、ここまで深く問われると私には分からない。

◎国家のあり方: 素晴らしい論文。面白く読ませていただきました。先進国の衰退の状況は身を置いているので大体わかるが、中国・シンガポールの強さの分析がよく分からない。公務員にエリート集めたと言っているが、集められたエリートが何をやって成功しているか。そこを知りたい。分かれば真似すればいい。しないのは何か、弊害があるのだろう。コメントで永続性がないと欠陥を挙げているが、だったら、最適システムではないし、対抗システムにもならないだろう。北欧諸国のシステムにも触れて欲しかった。

◎「イスラム国」は世界と: 難しい関係を、わかりやすく解説していただき本当に有難い。オスマントルコまで遡るので驚く。でも、何で欧米人の若者が参加するのだろうか。新たな階級闘争というのにも驚く。他の紛争では話し合い路線が強調されるが、この紛争ではその声が小さい気がする。未だ機が熟していないということだろうか。

◎和紙・紙漉き: 和紙の感触は素晴らしいし丈夫だ。その裏にこんな世界が展開していたのだ。ある程度は想像していたが養女奴隷とは凄まじいものだ。今や富岡製糸場は脚光を浴びており、優雅な工女生活が披露されているが、これを取り巻く周辺では似たようなことが起きていただろうなと想像する。

◎若手研究者支援: 研究者の実情を知らないけれど、もっともなことを主張していると思う。論文書けなければ別の道を選べるとか、安定した生活が出来るようにするとかしなくては、次々優秀な人材を失うこととなろう。企業も成果主義に切り替えてきているので、同じことが言えると思う。

◎主体性のない対米追従: 後世に語り継ぐ絵本になる。「あのアメリカに追随したの!信じられない。」「何だか、責任逃れのババ抜きみたい。」

◎筆順: 国際交流には日本人得意のしぐさだけでは不十分で、最も不得意な会話が大切なんだなあ。

◎韓国の「秋夕」: 収穫を祖先に感謝となると、日本のお盆とはちょっと違いますね。でも、この頃同じ月を眺めて、こんな行事が行われているのは興味深い。いい風習、何時までも残したいですね。

◎リルケ最後の詩: 白血病で死ぬというのに、火刑台で焼かれるという表現は立ち向かう強さを感じる。この強さ、何処から生まれてくるのだろう。

◎児童ポルノ: かなり突っ込んだ問題追及。専門家にお任せしたい。が、思わぬことで巻きこまれることもあろうから、決まったら、しっかり素人にも分かるように解説して欲しい。

◎ワーカーズ・コレクティブ: 結構な年寄りが働いているこの世の中で、このような共済がよく成り立っていると思う。有難いことだ。頑張って欲しい。

◎中国深セン便り: 記憶がおぼろげだけれど、かっては日本でも、川砂足りなくて海砂使って問題になったことが無かったでしょうか。山砂を使ったのは確実にあります。これは使った方に被害があったかどうか知りませんが、山砂取られた方に危険な崖を残して問題になっています。でも、階上の家の水回りまで請け負って安全確保とは驚きです。

◎ミヤンマー通信: どこでも民族問題は紛争の種になっているなあ。統計で無視と言っても、現に居るのだから居ることを認め、実態把握し、和解の道探るしかないでしょう。そうしなければ世界の進歩から取り残されて行くばかりでしょう。

◎「日中労働組合交流史」: こじれた近隣外交、これら歴史から教訓を汲み取って、うまくやって欲しい。

◎マスコミ昨今
・昭和天皇の責任問題: 言われるまで忘れていた。「主観的私見など明らかにしないのが賢い記者」、多くの職業でも言えそうだ。「勝手に崖から飛び込んだ人の責任まで取れますか。」というが、そこに至るまで神輿に乗っていたんだよね。
・朝日新聞 誤報・宴会政治: どんな意図があって開かれたのだろう。国民に言えないことだろうから碌なことではあるまい。「うっかり」に起因する誤報なら、ある程度は許されるが、何ででっち上げまでするのだろう。ばれるに決まっていよう。それともばれない記事があるのだろうか。又は記者哀史があるのだろうか。
・欠陥住宅: 一般人にとっては、一生の買い物だから確かに慎重にしたい。自分で調べるのが確かなのだろうなあ。浦安には私にも快哉の思い出がある。浦安から息子の住むわが街に越してきた婆さんが、わが街の住みにくさをくそみそに言って再び戻って行った。「そんなに言うなら来なきゃいい。」と言われている時から思っていた。
・野田政権: ホントかなあ。新聞辞令が出ると潰されると聞くが・・。

◎インドブータン「コア」な旅: 行き当たりばったりで話しかけ、それなりに意思疎通しているから驚く。国境があやふやなところもあるんだ。バスに乗るのに引越しするんだ。映画に詳しいなあ。原語だろうに。ぱっと踊る。「オカン、やっちまったなあ」すごい高校教師!

◎小グループのウオーキングツアー: 羨ましい旅。普通のツアーでは行けないところを優雅に時間かけて旅している。是非、写真で見てみたい。それにしてもご高齢なのによく歩いたなあ。羨ましい!

◎川柳・もっともしっくりきた句: 今世界 超国の正義 「中立宣言」

 (筆者は稲城市在住・元団体役員)


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