■【運動資料】
イギリスのイラク戦争調査委員会・資料
───────────────────────────────────
■イギリスのイラク戦争検証について
資料作成:イラク戦争の検証を求めるネットワーク
http://iraqwar-inquiry.net/
1.検証委員会設立の経緯
2009年6月15日、ブラウン首相(当時)が設立、同24日、委員会設立について
下院で合意。同7月30日、正式に発足。
2.委員会の調査概要
【意義・特徴】
調査を通じ教訓を得て、英国の民主主義、外交、軍事の健全性を強化する不可
欠なもの(ブラウン首相の演説より)。政府や議会から独立した枢密顧問官によ
る独立調査委員会で、一部の機密事項を除き証拠となる文書や証言は全て委員会
ウェブサイトなどで公開。
【委員会の構成】
ジョン・チルコット委員長(元アイルランド省事務次官)/ローレンス・フリ
ードマン委員(国際政治学者)/マーティン・ギルバード委員(歴史家)/ロデ
リック・リン委員(元外交官)/ウシャ・プラシャ委員(無所属の上院議員)
この他、2名の軍事外交、法律の専門家がアドバイザーとなっている他、検証
委員会の事務局に各省庁からの出向で10人のスタッフがいる。また、関係省庁に
この委員会への協力に特化したイラク戦争検証課が設置された。
【検証テーマ・範囲】
2001年夏から2009年7月までの8年間(イラク戦争前、戦争時、その後の影響)
の期間において、イラク戦争開戦の根拠や政府の情報操作疑惑、軍の装備と軍事
費、復興政策などについて事実関係を明らかにし、そこから得られる教訓をまと
め公表する。検証結果の報告は来年頭に行われる見込み
3.検証の動向
2009年7月~関連文書の精査、調査で扱うべきことの把握
2009年11月~2010年3月 公開公聴会(第1期)*ブレア元首相を含む主要な
政府関係者、軍関係者ら90人以上が証人として証言
2010年3月~得られた証言や文書に基づく分析、非公開ヒアリング
2010年6月~7月 公開公聴会(第2期)*政府要人ら50人が証言
2010年8月~ 証言や文書によるさらなる分析、チルコット委員長らがイラク
を訪問。
公開公聴会の記録や開示された文書は委員会のインターネット上で随時公開
4.齋藤勁衆議院議員のイギリス視察で会談した方々
イラク検証委員会ジョン・チルコット委員長(オフレコ会談)、クレア・ショ
ート元英国際開発大臣、パトリック・ラム英外務省イラク戦争検証ユニット課長、
英労働党 ロジャー・ゴッシフ下院議員、ファビアン・ハミルトン下院議員、
ガーディアン紙 アフア・ヒルチ記者、リチャード・ノートン・テイラー記者
目次へ