【編集事務局便り】220

■ロシアのウクライナへの侵攻の終わる方向性が全く見えないまま、2月24日からすでに2月近くになりました。■今月は、ウクライナ問題をめぐり、フランス在住の鈴木氏から「フランスから見たロシアのウクライナ侵略」を、久保氏から「America is not back, America is over. ―アフガン、ウクライナで加速する世界の構造転換―」を、ご寄稿いただきました。また、岡田氏の海岸両岸論では「対米協調するが拭えぬ相互不信 ~中ロ同盟は復活しない」、宗教・民族から見た同時代世界では荒木氏に「ロシアのウクライナ侵攻の背景にアイデンティティー衝突」、風と土のカルテ(95)色平氏から「医学生時代の旅で見た「複雑な」ウクライナ」大原雄の『流儀』「プーチン政権の「終わりの始まり」(3)・~表現とデモクラシー「序説」(3)」ではこの間の様々なメディア情報を追っていただいています。

■そのほか多方面からのご投稿をありがとうございます。30回にわたり楽しいエッセイをご連載いただいた鈴木康之氏の「【コラム】1960年に青春だった!」がしばらく休載させていただくことになりました。軽妙洒脱なエッセイをまたご投稿いただく日をお待ちしております。

■世界の平和や安定は、複雑な状況がからみあう、薄氷の上になりたっているようなものなのだったのだと、改めて認識しました。国際機関も無謀な侵攻を止められないという意味で無力であり、ゼレンスキーウクライナ大統領が日本の国会で発言したように、新しい「安全保障の仕組み」を作るために、日本も尽力してほしいと祈るばかりです。今までの様々な場面で積み重ねられてきた「戦争を起こさないように」「平和を維持する」「様々な知恵」がゼロになってしまわず、なんとか早く安定した日常をおくれる状況になってほしいものです。

■あるロシア料理店の前を通ったら、大勢の人が静かに並んでいました。ウクライナの普通の人もロシアの普通の人も頑張ってほしい、と祈り応援しているようでほっとします。

コロナ・ウクライナと先行きが見えないこと続いています。今号で竹本氏の「『論語』のわき道「笑う」」で教えていただいた「莞爾として笑う」を見つけたい、まずは優しいお顔の仏様でも拝んでみたくなりました。

■来月も多方面からのご投稿をお待ちしております。なかなか気候が安定しませんが、どうぞくれぐれもお体お大事にお過ごしください。(MK)

(2022.4.20)

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