【編集事務局便り】218
■今号では、「沖縄の地鳴り」で、羽原氏から「吉田松陰にさかのぼるか、沖縄の「格差」問題――戦前戦後に通じる長州的軍事強化路線」、「宗教・民族から見た同時代世界」では、「ミャンマー:民主化運動のデモの隊列から消えた僧侶たちは、いまどこに」で昨年2月のクーデター以来混迷が続くミャンマーで、の仏教僧の動向について。大原雄氏からは「メディアとデモクラシー「序説」 」をご寄稿いただきました。2013年からご寄稿いただいている趙氏の「中国短信」も今回で100回目を迎えました。ありがとうございます。今月も多方面からのご寄稿感謝申し上げます。
■2月4日に始まった北京の冬季オリンピックも2月20日には閉幕を迎えます。
前編集長加藤宣幸が急逝したのは、ちょうど、前回の平昌オリンピックが開催された2018年、今年と同様に1月に東京にも雪が降り、寒さの厳しい冬でした。
メールの履歴をみると、亡くなる前日16日は中国から帰国していた今村さんと会食、2月号の原稿受領等でメールのやり取りを10通余り。精力的に活動していました。夜に帰宅した私と最後の話題は男子フィギュアスケートSPでトップに立った羽生君、「羽生君、すごいね」。
年末から少し調子を崩していましたがなかなか病院にはいかず、2月6日にようやく病院へ付き添い。15日の検診時では、心臓関係の数値に異常値がでる。次の検診まであまり激しい動きはしないようにと言われ、「毎日簡単なスクワットをやっているが、それはやっていいか」と尋ねたといっていました。
寒い冬にもかかわらず、冬空を歩き、新潟へ取材、散歩、仲間との会食を続けました。何か焦りがあるような気もしていましたが、それはむしろ体調に変化があることに本人も気づいたせいだったのかもしれません。
「墓の前で乾杯されてもつまらない」から、とお仲間との時間を減らすことは考えられなかったのだと思います。
それぞれ確実に年を重ねたこの「4年」、私自身も60代に入ったせいか、この「4年」の時の経過の重みを感じます。皆様に頼るばかりで何もできなかった自身の非力を嘆くばかりです。
片付けできなかった父の書籍や書類などにもようやく手をつけはじめました。濱谷氏に聞き書きをしていただいた父の「回想禄」も、校正の途中のものがみつかり赤字を反映しながら、読み通しました。初めて若い時の父と向き合うようで、楽しい作業でした。
来月の3月20日には、2004年の創刊から18年を迎えることになります。
今年の桜の季節には新型コロナもいったんは収束しているでしょうか。
落ち着いたら、また、皆様のお話を伺えれば何よりです。
来週末には春の訪れを感じる陽気になるようです。
どうぞ今しばらく、油断なくお過ごしくださいませ。(MK)
(2022.2.20)
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