■ 【お知らせ】 

   砂川伊達判決DVD完成           伊達判決を生かす会
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  • 伊達判決の砂川事件裁判(1959年)記録のCD-ROM が完成しました!--
          <伊達判決を生かす会>

 この完成したCD-ROMには、東京地検の書庫に半世紀も眠っていた砂川事件の東
京地裁での第1審公判の全記録(第1冊~第13冊)と最高裁での跳躍上告審公判の
全記録(第14冊~第21冊)、第1審判決(伊達秋雄裁判長)・跳躍上告審判決
(田中耕太郎裁判長)・上告趣意書(第22冊)5,239枚に及ぶ刑事訴訟記録コピー
が収録されています。

 加えて《付録》として、「記録のあらまし」「米国政府解禁文書要旨」「外務
省開示の関係文書」や「伊達判決とは」「砂川闘争と今日の砂川」「伊達判決を
覆す日米の密議」「砂川闘争・公判・伊達判決を生かす会の年表」などの解説や
資料を、「伊達判決を生かす会」が補足・追加収録しました。

 したがってこのCD-ROMは、「日米安保条約は憲法9条に違反する」という画期
的な司法判断をした判決(1959年3月30日伊達秋雄裁判長)とその判決にいたる
東京地裁での1審の全公判記録、海野晋吉団長をはじめとする280人の大弁護団が
最高裁で展開した憲法論、安保条約違憲論、司法の政治からの独立論などの根源
的な一大弁論や伊達判決を覆すべくアメリカからの示唆もあって行われた跳躍上
告に基づく最高裁の判決(1959年12月田中耕太郎裁判長)とその全公判記録を読
むことができます。

 さらに、会が補足・収録した《付録》からは、砂川闘争の歴史(1955年から57
年)や、2008年4月に国際問題研究家の新原昭治氏がアメリカ公文書館で発見し
た当時の駐日アメリカ大使からの国務省宛の秘密公電の内容(その中には田中裁
判長がアメリカ大使に最高裁審理中の審理の見通しを語ったことの報告も含まれ
る)、59年に外務省とアメリカ大使の間で行われていた安保条約改定交渉の中で
伊達判決に触れられている極秘の日米会議議事録メモ(外務省が会に開示した)
なども読めます。

 この裁判記録は東京地検の書庫に保存されたままでしたが、砂川事件の元被告
で伊達判決を生かす会の共同代表でもある坂田茂、土屋源太郎両氏と吉永満夫弁
護士、布川玲子山梨学院大学法学部教授などが東京地検に粘り強く要求し、記録
の閲覧、記録コピーの入手を実現させました。50年以上前の刑事訴訟記録の閲覧
と記録コピーの入手は、これまでほとんど例のない画期的なことです。記録コピ
ーは、1審と跳躍上告審を合わせて5,239ページにも及ぶ膨大なものです。伊達判
決を生かす会では、この歴史的な裁判記録が一人でも多くの人の目にも触れ、沖
縄をはじめとする在日米軍基地問題のもとになっている日米安保条約について、
憲法9条について、基地反対運動の歴史について、三権分立と司法権について、
改めて考えてゆく素材になることを祈念して、このCD-ROMを作成しました。多
くの人が、このCD-ROMをご覧になることを願っています。

 ≪砂川事件刑事訴訟全記録・CD-ROM(1枚2000円)≫
  お問い合わせ先は FAX: 03-3239-7870
  〒102-0085 東京都千代田区六番町1自治労会館2階 自治退気付 
         伊達判決を生かす会・事務局長 吉沢弘久 宛

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