■【コラム】大原雄の『流儀』

二人の首相

大原 雄

★ 二人の首相

 地球上に大統領とか、首相とか、と呼ばれる人は、何人いるのだろうか。
 国際ニュース、政治や経済、国民(公共)、社会、事件事故のニュースなど国民生活、政策などに関わることは、毎日のように伝えられる。
 世界の時計は時差があって、いつでも、何時でも、標準時刻を基準に繋がっているから、著名人の動きを軸にスケジュールされている。

★ 特に、トランプさん

 アメリカのトランプさんは、極端な話、嘘でも、なんでも彼が喋ればニュースになると思われているのではないか。少なくとも、トランプさん、ご本人は、そう思っているだろうな。

 例えば、昔付き合っていた女性に訴えられて、莫大な慰謝料を請求される裁判の一審で負けたとしても、屁のカッパで、平気の平左である。
 二審で逆転する、首でも洗っておけなどと相手の悪口を言っている、ではないか。

 あるいは、アメリカ流デモクラシーの原理原則を作り上げるのに功績のあった先達たちの苦労や努力の積み重ねに敬意もなさそうに無視にしたり、制度を破壊したりしているように見えることが増えて来ているのではないか。

★ アメリカという国家

 アメリカは、長い歴史のある国ではないが、最近出来上がったばかりの新興国よりは歴史があるだろう。巨大な領土、豊かな産物の生産地、豊かな埋蔵物もある。人材も豊かだ。世界のトップレベルの国である。精力、権力、経済力、政治力ありの、喧嘩に強い国であっただろう。だから、昔の女性や金にこだわるようにしていても、最後は取り引き(デイール)で、なんとかなる。トランプという人物を質に入れれば、どんな難題でも解決できる、とご本人が、いちばん信じているのではないか。

 ところが、トランプを包みこむような風は、いつの間にか流れは変わってしまった、のではないか。風の力も方向も変わってしまったのではないか。

 例えば、余りのトランプの政治・外交が、出鱈目過ぎて付いていけない、と判断をし始めた人たちがいるとしたら、どうなるか。

★ イタリアのメローニ首相も、トランプ批判''''

 複数のメディアがイタリアで初めての女性の首相メローニは、(26年)3月11日、アメリカの上院で演説をして、こういった、という。
 アメリカとイスラエルによるイラン攻撃は、「国際法の範囲外の、いわゆる介入だった」と批判したのだ。さらに、今や、(世界は、)「国際秩序が崩壊しつつある状況に直面している」と、言及したというのだ。メローニ首相は、「国際法の範囲外で実施される一方的な介入が増えている。アメリカとイスラエルによるイランへの介入も、同じようなものではないか」と、主張した、という。一連のメローニ発言は、国際社会の、真っ当な発言だと思うが、その後、トランプがなにを言ったかは、まだ伝わって来ていないのではないか。

 日本の高市早苗女性首相も、訪米の時期が近づいて来たが、トランプに対して、どこまで正論を吐けるか。我々、メディアも、勉強をして、知識や情報を整理して、トランプの真意を引き摺り出し、世界各国が付いてくるような先導国になるようにしなければならないのではないか。メディアの情報が、権力者の言動に反映し、権力者の言動が、メディアの記事の書き方を忖度させる。こうして、国際ニュースは、権力者に利用される。

★ 虚実の情報

 メディアのデジタルニュースの情報を見ていると、虚実の情報が、混在したまま送り出されていることが判る。

 例えば、アメリカの大統領のトランプさんは、毎日、日本のテレビの定時放送には、顔を出してくる。これじゃ、アメリカの大統領が、日本の市議選挙に出ても絶対勝てるだろう。

★ 高市人気

 今回の総選挙は、3つの側面があったと、専門家は、分析する。
 以下、3本柱をまとめてみた。

① 人気投票
② 政権選択投票
③ 政策選択投票

 まず、政権選択というほど、高市政治は、国会論議をしていないから、②は、まず外す。
 有権者も、自分が自民か非自民かは、承知しているだろう。
 ③も保守強硬派をほぼ隠しているので、一般有権者は、判らないのではないか。
 そこで、私が、熟慮の末に考えたのは、①である。
 より細かく検証するならば、①と②の混合版である。

 ほかの国でも、多いだろうが、日本では、特に、初対面を重視する。「お見合い」の伝統が残っているような文化国家である。次いで、釣書。お勧めのパンフレット。案の定、高市さんは、総選挙の地滑り的な投票結果に舞い上がり、自民党議員に3万円の、いわば、内祝いの、事実上の、商品券、総額1000万円を秘書に配らせて歩いたではないか。

★ 高市モンメ

 確かに、政治家たちがうろうろする場所では、圧倒的に男性が多い。女性は、少ない。
 男性たちは、童歌など歌わない。

 ならば「新版童歌」。
 (女声)勝って、嬉しい。花一匁。
 (男声)負けて、悔しい。花一匁。

 あの子が、欲しい。
 この子が、欲しい。

 勝った、勝ったぞ。

 高市モンメ。

 (声が低くなり、明かりも暗くなる)

 了)

(2026.3.20)
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