【オルタのこだま】

オルタ124号を読んで

豊間根 龍児

 オルタ124号を読ませていただきました。いつもの通り勉強させていただきました。ありがとうございました。

袴田事件: 本当に証拠のでっち上げなど、どういう気持ちでやったのだろう。その関係者こそ40年の刑に服すべきだ。はじめからこんなに無実の証拠を挙げているのに、それをひっくり返す権力は恐ろしい。それが今も続いているとは、それこそ総入れ替えものだ。

オバマの秘密戦争の失敗: あの顔の下でこんなことをやっているとはにわかに信じられない。なんでアメリカがこんなものと組んでここまでするのだろう。関係が複雑で誰がどういう思惑でどう利用しようとしているのか分からないが、地元住民の声をじっくり聴くことが大切な気がする。EU加盟もいろいろあり簡単ではないのだなあ。

ベルリンの壁崩壊・結社密度: 日本社会を結社密度という指標で分析して見せてくれた。すばらしい。それによって国際比較が出来た意義は深い。家族という拠り所を失うと一挙に孤立してしまう今の日本で起きている現象が浮き彫りになっている。どうして、こうなったかと考えさせられる。やはり会社人間社会の尾を引いているのかな。

アジアにつながるリユース: 身近で行われているリユース活動が何とこの規模。すごい組織力に驚く。その源泉は何だろう。身の丈に合った主義主張、それを実践する行動力かな。

憲法9条の普及: 転んでも起きるすごく元気なおじいさん。見習わらなくては、と読み進んだら、遺稿、急逝とあり、ビックリ。謹んでご冥福を祈ります。つたない句選びをしたこともお詫び申し上げます。

欧州統合の深化と危機: EUの中がこんなにごたごたしているとは思わなかった。良くまとまったものとうらやましく思っていた。それが壊れるとはもったいない。どうか成功させて世界の範となって欲しい。不可能と言いながら、学べばできると言っているようで、真意掴みがたいが、相互思いやって是非纏めてほしい。日本がちらほら出てくるが、ここで言っているほどに世界に影響及ぼすとは考えられない。

ローマ法王の改革: 命を狙われる危険を冒してまでの改革に拍手を送りたい。法王自体が銀行業務の細かいことまで見ることはとても出来ないだろうから、しっかりした側近が付いたのだろうと思う。それを信者全員で守って行かなくてはなるまい。キリストの下で、どうしてマフィアの暗躍を許すようになったのだろうか。不思議な気がする。

養育施設115年: 福祉従事者も最低レベルの手当てで働いている。きりきり舞いして心も体もすり減らし、耐えきれなくて辞めて行く人が多い。その中で115年とは本当によく繋いできたものだ。強固な使命感が無ければ続かない。政治・行政の方々にしっかり見てほしい。そうして、社会で育てる仕組みを構築して欲しい。

銀行のパワハラ: まずは学校のパワハラですか、よく先生のパワハラが新聞を賑わしている。指導する先生が何でと思っていたが聞けばやりやすい立場にいる。全く情けない話。
次は銀行、私はほとんど利用したことがないので感想述べる資格ない。ここで問題にしている、立っている銀行スタッフに、やり方をすぐ聞き代行してもらったりして便利に使っている利用者もいることは確かです。それで手数料取られているのかもね。

被災地に見る医療介護の近未来: ここで言われていることは真にごもっとも。ちょっと入院しただけでもう歩くのに不自由する。仮設住宅になれば、環境も変わりすぐ影響が出ると思う。当然、医者だけで解決する問題ではない。チーム組んで対応してくださるなんて有難いことです。

店員さんのいない東芝: 確かに店員が居るのと居ないのでは大違いでしょう。でも、広い中国をカバーするのも大変だろうな。どういう配員計画をしているのか、不在の時の対応をどうするのかということ、そこが問題ですね。

NHKの会長ら: まことにその通りだと思います。

ジェンダーの平等を目指して: 女性の投票権獲得の歴史、どの国も大変な苦労しているのがよく分かりました。細かく見れば違うのかもしれないが、ざっと読ませていただいたところでは、先進国、みんな同じパターンなのにも驚く。世界中見渡せば何処かに女性優位の国があるのでしょうか。古代にはあったのかな。

香港的北海道旅遊団: 同じ中国人でも言葉の問題あるのだなあ。ガイドさんも大変だな。質問丸投げも、日本人に比べ激しいから受け答えが大変だろうな。あらかじめネットで調べろって、いやあ、こっちの耳も痛い。一頃の日本人も海外に行けば、土産物の買いっぷりすごかった。中国人はもっとすごいようだな。炊飯器はやはり人気なんだね。そんなに違うものかな。日本にとって、中国人旅行客様々だ。おもてなしに精を出しましょう。

フランスだより地方選挙の結果: 36000のコミューヌと聞いただけでビックリする。権利主張の強いフランス人だから、改革の先行き思いやられる。さらにドイツ人に言われたくないとなれば、EUも大変だなあ。

ミヤンマー・水掛け祭り: 31年ぶりの国勢調査というのも驚きだが、135の民族があるというのも驚き、それがお互い信頼関係がないとなればどのくらい実態が明らかになるか分からない。法治でなく人治となれば、疑心暗鬼になって当たり前。前途多難ですね。

核兵器につながる原子力協定: 筆者に言われることに全面的に賛成します。輸出するなら脱原発技術でしょう。でも、これとて国内でもたもたしているのでは、輸出どころの話ではないでしょうね。

神仏習合: ややこしい話を分かりやすく説いていただいた。どう見ても日本の神はインドの仏に較べれば付け焼刃の感じがする。政治は都合で酷いことするなあ。次回が楽しみ。

マスコミ昨今: いつもひとつの事件についても、いろいろな見方があるものだと、驚きの目で読ませていただいています。
新聞記事は客観報道ということで、発表されたものは正しいと思って読んでいました。その点、週刊誌は書かれているように「飛ばし」があるから、眉唾物、話半分面白記事として読んでいました。が、「報道の姿勢としては正しかったのではなかろうか」とある。客観報道に対しては、「主観が一番大切」とある。もちろん、主観も知りたい。では、どう読むべきか混乱します。
主観記事には後述されている謝罪文、もしくは、事情説明文が当然欲しいところです。

私にしっくりきた川柳: 原発ムラ そして今後は 秘密ムラ
(俳句のないのが寂しいです。)

 (筆者は稲城市在住・元団体役員)


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