【編集事務局便り】208

■今月号は「コロナ禍で、海外で見えたもの」として、ケニアの首都ナイロビ在
住元国連職員の大賀敏子さんの「タンザニア・クリスチャン大統領の死」と、荒
木重雄氏の「『インド洋の楽園』で進行しているアイデンティティ政治」を掲載
させていただきました。
タンザニアのマグフリ大統領の死因ははっきりしないものの、各国の報道がどこ
か偏見に満ちた画一的なものであったことに、スワヒリ語で大統領の過去の演説
を読みとく大賀氏が、疑問をなげかけ説明をくわえてくれました。元国連職員と
して現地での仕事に従事した経験も踏まえ「国際合意は万能ではない」とも。

全世界でほぼ同時に生じている新型コロナの猛威ですが、各国の対応はその国の
歴史文化を背景にして様々でした。
またこのウィルスの影響で、「「『インド洋の楽園』で進行しているアイデンテ
ィティ政治」」にみるように、民族の違いや貧富の差などによる分断が表面化し、
深まっているようです。それぞれの抱える現状を踏まえて、人類共通に命を守る
政策と行動が求められています。

■今月も各方面からの原稿をありがとうございます。長引く巣籠で読書がすすん
でいる方も多いと思います。書評または、図書紹介などもお待ちしております。

■新緑もまぶしい季節ですが、今週末には再々度首都圏にも「緊急事態宣言」の
可能性もあると報道されています。くれぐれもお気をつけてお過ごしください。
(MK 21.04.20)

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