■編集後記

────────────────────────────
◎今回は参院選特集です。6年前、橋本内閣の総辞職を引き起こした選挙結果 と比べても明らかに敗北で、なおかつ公明党の支援を受けても、それだけの結 果しか生み出せないほどに党勢が衰えているにもかかわらず執行部の責任論も 危機感を発生しない自民党は既に末期的な状態にあるのかもしれません。       (I.O)

◎20回参議院選挙は日本の政治史にエポックを画した。  傲慢無礼な自民党政治の「終わりの始まり」を告げる暁鐘が聴こえる。 民主党は「山は動いた」と舞い上がらず、変化を期待する国民の声を背に次の 総選挙に向けてひたすら進むことだ。

◎今月の参議院選挙特集は戦後政治史だけでなく昭和史の視点からも捉えよう と試みた。そのためには選挙分析とともに工藤邦彦氏による力のこもった坂野 潤治著『昭和史の決定的瞬間』の紹介論文を併せて読んでいただきたい。著者 ・評者とわれわれは歴史意識の共有を感じる。昭和史の「転機」についての研 究をより深めたい。

■お詫び;  参議院選挙特集として『参議院選挙を政治部OB記者が斬る』を企画し、 元朝日新聞 大田博夫氏・元毎日新聞 細島 泉氏・元NHK 飯島 博氏 3氏の快諾を戴きましたが編集部から大田氏に対する日時・会場確定の最終 連絡が不行き届きであった為、折角諸準備をしていただきながら太田氏の御 出席が不可能になりました。ここに、太田氏は勿論、細島・飯島両氏及び 期待された読者の皆様に編集部の不手際を心からお詫び申し上げます。                  (N・K)