■「オルタ」のこだま(読者の声)
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◇憲法改正の論議に期待           今井 正敏

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 11月22日に開かれた自民党結党50年記念党大会で、自民党の「新憲法草
案」が発表され「自主憲法制定」に向かって踏み出した。民主党も前原代表が
民主党の「憲法提言」について「国民の関心を高めるように全国を回って意見
を交換したい」と発言している。
 公明党も来年秋までには、「加憲」という立場から改正案を提示したいと言明
しているので、明年からは、この3党によって憲法改定論議が熱をおびると予
想される。
 この動きに対して「オルタ」でも憲法論が取り上げられると思うが大いに期
待したい。
 よく知られているように「改正」には二つのハードルがある。
その第一ハードルの衆参両院議員三分の二以上の賛成で発議することについて
前原代表が「3党がそれぞれ改正案を提示するようになれば三分の二以上の賛
成が得られるかもしれない」といっているので必ずしも越えられないものでは
ないかも分からない。
 問題は第二ハードルの「国民投票」で過半数をとることであるが、前原代表
は「過半数というハードルは高く、現状ではほぼ無理」との認識を示している。
(前原代表の発言12月2日朝日新聞抜粋)
 自民党の「草案」もこれまで伝えられてきた天皇元首論、第9条改正案、国
民の義務条項盛り込み、愛国心の条文化など「自民党」らしさを大分薄めてき
たのは、国民投票を意識してのことだと思う。
 これから期待される「オルタ」での議論では、各党の改正案の内容について
の検討も必要であろうが、問題の核心は国民投票の帰趨であり、これに焦点を
あてた識者の見解を述べて頂くことを切に願っている。
                    (筆者は元日青協本部役員)

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