■【オルタのこだま】                     

憲法九条にノーベル賞を       今井 正敏

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  私は新聞を読むとき読者の投書を丹念に読む。今年の元旦の朝日新聞「声」
欄のテーマは「私の夢」で、投書のトップは「ノーベル賞に輝け憲法9条」とい
うものだった。それは「日本国憲法9条がノーベル賞に輝くこと。それを多数の
国民の願望として全世界に呼びかけたい。としてノーベル平和賞受賞者ジヨデ
イ・ウイルアムズ氏や著名な政治学者のチャルマーズ・ジョンソン氏らの発言を
引用し、改憲すれば米軍の先制攻撃に派兵されかねない。国際テロを呼び込み国
内の安全が保障されない。軍国主義に力を与える。そんな世の中にしないため、
新年こそ9条の平和理念を実現させたい。そしてノーベル賞受賞と同時に、国連
に『9条を保持する限り日本を守る』と宣言することを要請したい。このような
努力で、最善の防衛力を獲得したい。」と述べている。
 
  この方は「国分寺9条の会」の会員とのことだが私も「深大寺9条の会」の会
員である。私たちの月例勉強会ではノーベル平和賞受賞の働きかけなどはまだ議
論されていないし、いつも65歳以上の同じ顔ぶれなので若い人が加入してくる
にはどんなプログラムがよいか。などの話に終始し、なかなか「活動内容」に話
が進んでいない。
  「オルタ」共同代表の富田昌宏氏は「太平山麓9条の会」副会長として活発な
活動をされているので、折を見て、その活動ぶりを紹介して貰いたいと思う。
  国民投票法で設置が決まった両院の憲法審査会の始動は国会情勢から見送ら
れているが、超党派の議員でつくる『新憲法制定議員同盟』は審査会の立ち上げ
を求めて国会議員約318名の署名を集め両院議長に提出した。国会は憲法まで手が
回らない事情のようだが、この318名という数字は軽視できない。「改憲」を目指
す議員が多数いるのも事実なので「オルタ」は「改憲」の動きから目を離さず、
「改憲」に関する論述や情報を随時発信して欲しい。
                 (筆者は元日本青年団協議会本部役員)

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