【オルタのこだま】

オルタ131号を読んで

                     豊間根 龍児


何時もながら、大変興味深く、勉強させていただきました。
○ 大義名分なき解散:このところ安倍政権は失点ばかり重ねている。だから民意を問うのはいいと思う。が、金と時間が掛かり、政治が停滞、場合によっては振り 出しに戻ることが問題だ。さらに野党のだらしなさに付けこんでいることが憎たらしい。またまた投票率の低下が目に見えている。格差是正、子育て支援など 謳っているが、与野党とも、実現に向けたしっかりした路線が見えてこないし、右派路線を横に置いているのも問題だ。
○恥ずべき時代に:○ヘイトスピーチ関連:○侃々諤々:人種差別撤廃条約に加入してから20年もたっているのに、その後、法制化が進んでいないとは情けない。何が邪魔しているのであろうか。右翼が邪魔しているのであろう。その圧力に屈しているとは大きな問題だ。EU優 等生ドイツが、失業、貧困、格差拡大でトルコ系移民排斥を叫んでいるようだが、日本ではヘイトスピーチをどのような理由でやっているのか、よく読み取れな いが、ともかく、日本の恥。即刻辞めさせるべきだ。14歳の子供に「あなたたちが憎くて、憎くてたまらない。」と言わせているなんて驚き。日本人も外国に 多く行っている時代。その人たちが同じような目に会ったらどうだろう。堪らないだろう。オリンピックも開かれるというのに即刻取り締まってほしい。吼える 犬のたとえは面白い。けれど、多文化共生社会には、かなりの道のりがあると思う。朝ドラ「マッサン」ではないが、子供に「異邦人と結婚したい。」と言われ れば、進むべき方向と分かりつつも、たじろいでしまう。もう少し時間をかけて社会の風潮から変えて行く必要があると思う。
○マネー・トークス:解説いただいても、よく分からないが、ともかく現代神官によって踊らされている気がする。債権というと安全と思うが、転化々々で安全でないみたい。次のパニックは予言されているのだろうか。
○ 対イスラム国のクルド人:クルド人の住んでいた地域を勝手に分断するなんてひどい。責任もって再調整できないものか。宗教間で邪教だの異端者だのといがみ 合っているのは困る。共存は出来ないものか。第2のドバイと呼ばれているクルド地域政府、困っている同胞に手を伸べられないものか。先頭に立ってイスラム と戦っているそうだが、やはり、大国間の利益のために操られているように思う。一旦は平和を取り戻しても、大国の意向によってまた紛争に巻き込まれよう。 ヘイトスピーチではないけれど、憎しみあいから解き放ち、真の平和齎す手立てはないものか。
○土井たか子:なるほど、このような流れの中に組み込まれて動いていたのか。時代に変化に付いて行けず組織化が後手になったのだなあ。いろいろあろうが、一世を風靡した人であったことは間違いない。今も元気で居て吼えて欲しかった。
○仁川アジア競技大会:20億ドルの低予算でやったのはすごい。何処でもいざやろうとすると、物価高騰に悩まされるのだなあ。東京も同じようだ。うまくやって欲しい。
運営にいろいろ問題があったということは聞いている。反省して欲しいし、日本も他山の石として欲しい。
○看護師出産制限:出産割当制とは驚く。若干のやりくりはあると思うが、これはひどい。
それも最高裁小法廷まで行ったとは驚き。
○甘い皮の肉まん:確かに日本のは日本人好みの中華料理だ。外国で食べる寿司と同じように。しかも、日本人でも300円の肉まんは高いと思った。
○「双蝶々曲輪日記」:何時もながら詳しく解説されている。これを読んで舞台を見れば一際面白味が湧くと思う。例によってここに描かれている人間模様。人の流れの行く末を現代に当てはめてみている。まこと大原雄の流儀だ。
○槿と桜:驚きながら興味深く読んだ。月の単位で割り込んできては計画立てるのも大変だなあ。グローバル世界では、計画も二本立てになるのだろうなあ。
○棚上げ:なるほど、お互い国民を扇動してきた当然の成り行きだ。と言っても、俳優並みの仕草も大変だなあ。
○ のりこえねっと:○ヘイトスピーチと国際人権基準:正直、どんな「在日特権」があるか知らない。ここに書いてあるアドレス見てよく勉強しろということで しょうね。「差別撤廃政策の基本的8つの柱」というのも知らない。「個人的通報制度」というのも知らない。「人種差別撤廃教育」が進んでいない証拠だろ う。ネットの方々、身の危険を感じつつ闘われているのに頭が下がる。みんな、世界における日本の将来を考えて行動して欲しいなあ。
○ 中国の整風運動:四つの作風、八つの規定、六つの禁止令、反腐敗の三段階論、さすが、中国。大衆に呼びかけるやり方、素晴らしい!米中接近の中、日本は森 を見ていないとの指摘は当を得ていると思う。台湾のことを随分気にしている。それにしても、整風化が進み、国内治安が保たれれば軍隊はいらないであろう。 10年は続けるようなことを言っているが、周辺国が不安に思う軍事強化は止めて欲しい。
○中国郵便屋:ビックリの話。だから、大陸の制度を持ち込まれないように香港の学生が座り込んで生活防衛に立ち上がるわけだ。
○ヤンゴンの市民生活:どこでも変化が速く、それに乗り遅れると大変だなあ。選挙制度で政局は大きく変わる。しっかり戦って欲しい。日本の要人の訪問は施政に影響なしか。バイヤー程度かな。
○こんにちは、ユダヤ人です。:差別されている人々の声が多く載っているのかな。でも、ペンクラブでも、人のことになると席を立ってしまうようでは、差別は無くならないなあ。
○ マスコミ昨今:いつもながら一般読者には読み取れないことが多く書かれ興味深く読ませていただいた。官邸の官兵衛こと菅官房長官とは言い得て妙である。 「政治家に協力する記者でいいのか」。なるほど、本来の使命を外れている。影響が大きいだけに問題だ。報道メディアとしての漫画の大きさに驚く。外国メ ディアも注目しているとは大変なことだ。見方を改めましょう。
○母と息子の旅:標題が、「楽しいながらも悲しい人々」「誰にとっても終の棲家ではない」
となっていますが、会っている人、見事な手さばきで料理したりして、あまり悲しそうではないように思うし、終の棲家について誰かに聞いてみたいと言っているところを見ると、ご本人たちの真意は分からないように思いますがどうなのでしょう。100年も居ればそのまま第2の故郷にするのではないでしょうか。また、新華僑がくるくる仕事換えているのを見て日本人以上に日本人らしいと言っていますが、中華街ではそうなのでしょうか。やはり、日本の中の異国のように思います。それとも意味の取り違えかな。
○川柳:私にとって最もしっくりきた句: 「強国」へ 見栄だけ際立つ 驕り策


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