今まで紹介した本

■『「許浚 』 李 恩成 (著), 朴 菖煕 (翻訳) (桐原書店)

許浚<上>
許浚<下>
「許浚」(ホジュン)は、約400年前の朝鮮(李)王朝時代(中期)に『東医宝鑑』という不朽の医書を著した実在の名医である。.   

■『日本社会党 その組織と衰亡の歴史』 岡田一郎著 (新時代社 2200円+税)

合評会記録(要約)(05年7月8日・第19回戦後期社会党史研究会)...   

■『横井小楠―維新の青写真を描いた男―』 徳永 博著 (講談社学術文庫 1000円+税)

本書は横井小楠の生涯を扱った伝記である。筆者は熊本生まれの同郷人。銀行に勤務の傍ら長年、小楠に関する資料を収集し、その業績の研究、顕彰活動を続けている。 筆者は「横井小楠ほど不遇な人間はいない」といっているが、...   

■『氷川清話』」 勝 海舟 
(江藤 淳・松浦 玲編 講談社学術文庫 1000円+税)

『氷川清話』とは勝海舟が晩年、赤坂氷川の自宅で歯に衣を
せず語った 時局批判、人物評を1冊の本にまとめたもので、明治以来、幾つかの版元から刊行され、広く読まれている有名な本である。とくに吉本襄編『海舟先生―氷川清話』(以下吉本版という)は「読みやすくリライト」され、読者層を広げたので読んでいない人でも、このタイトルだけを知っている人が結構多い。
  

■『私たちの生きた日本―その小さな「歯車」の記録』
(明石書店、 2004年10月刊、2000円+税) 

著者の伊藤茂氏については、いまさら私が紹介するまでもなく政 界再編期の社会党幹部の一人であり、細川護熙内閣では運輸相として入閣し、民主党結成後、小政党に転落した社会民主党を幹事長として支えたのでマスコミに登場する機会も多く、社民党関係の政治家のなかでは知名度も高い。また、伊藤氏は夫人に対する献身的な介護でも知られている。

■米谷匡史編「尾崎秀実時評集―日中戦争期の東アジア」 (平凡社・東洋文庫、2004年3月刊、2800円) 

忘れないための記念として書き留めておきたいことがある。今年12月3日の『朝日新聞』にこういう記事が載っていた。小泉首相の靖国参拝をめぐる日中関係打開の動きについて伝えたものだが、11月4日に王毅駐日大使が赴任の挨拶で首相官邸を訪れた。その表敬訪問のはずの会談が激しい応酬になったというのである。

■姜尚中著「在日 姜尚中」  講談社  1500円

姜尚中氏といえば、複眼的思考で日韓・在日問題の枠を超え、内外の社会問 題についてTVを中心に活発な発言をしている東大教授のパブリック・コメンテ ーター=言論人である。クールさの中にも温かみを感ずる発言内容に共感する 人も多い。

■木下 真志著 『転換期の戦後政治と政治学-社会党の動向を中心として-』 敬文堂、2003年12月刊、定価5000円+税

転換期の戦後政治と政治学―社会党の動向を中心として
本書は、6章および補章から成っているが、取り上げている事柄が多岐にわ たっているので、内容ごとに、日本の政治学の現状について分析している第1 部(第1・2章)・社会党および社会党研究の現状について分析している第2部 (第3章と補章)そして戦後政治全般および現在の日本政治について分析して いる第3部(第4〜6章)と3部に分けて論評していきたいと思う。

■阿部重夫著 『イラク建国』 中公新書、2004年4月刊、定価840円+税

太平洋戦争時、アメリカは敵国である日本という国を知るため、 日本の歴史・文化を徹底的に研究した。ルース・べネディクトの 『菊と刀』はそうした研究の成果として生み出された優れた日本人 論である。また、ハーバート・ノーマンの日本近代化に関する研究 も重視され、戦後改革に大きな影響を与えている。

■ ジョン・ダワー著 『敗北を抱きしめて』 (上下)  岩波書店 定価各2600円

敗戦の夏から59年の歳月は、多くの人々から悲惨な戦争の記憶を風化させて いる。まして、国敗れて山河あり、文字通りの焼野原に立ちすくみ、一時は呆 然とした日本人が米軍占領下でどのように生き、どのような社会を創ったか。 その実像について、若い世代に語り継がれることも少ない。

■坂野潤治著 『昭和史の決定的瞬間』 ちくま新書 2004年2月刊)  

この7月11日に行われた第20回参議院選挙は、 1)自公勢力の「現状維持」 (内実は自民党の本格的崩落の始まりのようである)、2)民主党の「大」躍進、 3)社共勢力の深刻な低迷、という結果に終わり、総政治状況はまた一目盛り大きく 右に動いた感があるが、今から70年ほど前の昭和12年(1937年)4月30 日、日中戦争勃発のわずか2カ月前に実施された総選挙では、当時の社会主義政党で ある「社会大衆党」が大躍進し、議会や言論界では「改革」と「民主主義」、「平 和」、そして「反ファシズム」の人民戦線さえ公然と論議されていた…ということ を、今どれだけの人が知っているだろうか。

■石郷岡 建 著  『ユーラシアの地政学』岩波書店  1700円+税

「地政学」とは「政治学」と「地理学」とを合わせた造語だが今の若い人たち には比較的に馴染みが少ない。しかし評者のような戦中派には「ハウスホッ ハー」(ドイツ陸軍少将・ミユンヘン大学教授・地政学研究所長・駐日大使館 武官としても滞在)の名とともに「ゲオポリテク」(地政学)は軍靴の響きと シンクロナイズし、鮮烈な記憶として蘇える。それは第二次大戦中、ナチスや 日本軍部が、その侵略戦争を合理化する「学問」として盛んに利用し、戦後は それらの壊滅につれ「地政学」は擬似学問として猛烈な批判の対象とされたか らである。

■編者:初岡昌一郎 『ソーシャル・アジアへの構想力』    日本評論社(214頁) 定価2500円+税

本書は、東アジアにおける社会労働問題の研究と討論を目的とするソーシャル・ アジア・フォーラムの研究の成果をまとめたものであり、日本・韓国・中国・ 台湾の研究者が個々の立場から東アジアの地域統合をすすめるために、何が必 要かおよび各国の労働問題と労働組合の現状について述べている。

■ 『愚かな国の、しなやかな市民』   著者 横田克巳 ほんの木刊(300頁) 定価1600円+税

 
著者は、みどり生協(現生活クラブ生協・神奈川)初代理事長で、現在は生活クラ ブ生協・神奈川の名誉顧問をつとめている。  この本は、著者のおいたち・神奈川ネットワーク運動の理念と実践、ワーカーズコ レクティブなど生活クラブ運動が掲げる新しい理念についてわかりやすく説明した書 物である。  

■監修 加藤 哲郎 『もうひとつの世界は可能だ』 −世界社会フオーラムとグローバル化への民衆のオルタナティブ− 編者 ウイリアム・Fフイツシャー。トーマス・ボニア 日本経済評論社刊(457頁) 定価 2500円+税

監修者あとがきによれば、この本は「世界社会フオーラム」(WSF)についての初 めての書物と銘打たれ「現代世界で進行するグローバル化の問題点を、世界の知性と 抵抗運動が一同に会して討論した稀有な記録であり、21世紀の希望と夢を『もうひと つの世界』というオルタナティーブに託して多様な根拠と分析から方向づけた ものである」とされる。


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